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「どうする家康」殿さんが盗人の真似を…どうした家康!?第7回放送「わしの家」振り返り:2ページ目
信長、三河領内で勝手に「鷹狩り」
「おい家康、鷹狩り行こうぜ!」
とばかり軽いノリで信長に誘われた家康。しかしいくら謀叛人を捕らえるためとは言え、他人の領内へ勝手に兵を入れる信長の態度は、さすがに見くびりすぎではないでしょうか。
(もちろんフィクションです。仮にそんなことをすれば、領土侵犯としてたちまち戦になりかねません)
家康「あの……鷹狩りと伺いましたが、我が所領で何を……?」
信長「鷹狩りじゃ。獲物がたくさんとれたわ」
木下藤吉郎(演:ムロツヨシ)が捕らえて縛り上げ、蹴り飛ばしていたのは吉良義昭(演:矢島健一)、大草松平家=松平昌久(演:角田晃広)、酒井忠尚(忠次の叔父か)それぞれの手先。
藤吉郎「しかしまぁ、本当に家康殿の所領には悪いネズミがぎょうさんおりますなあ」
……これより美濃平定に北上する信長が背後を預けられるよう、藤吉郎から三河平定に発破をかけられる家康。
ちなみに、この時期の藤吉郎(後の羽柴秀吉)は足軽大将程度の身分に過ぎず、たとえ名目上でも主君と対等の関係にある家康にこんなクチは利けません(あくまで藤吉郎のえげつなさを演出するための創作です)。
なお、当時の三河国内は、ざっと以下のような勢力が乱立していました。
- 荒川義広(吉良義昭の弟。兄と不仲で家康に内応)
- 吉良義昭(この時点では家康に降伏)
- 酒井忠尚(さかい ただよし/ただなお)
- 松平家次(いえつぐ。桜井松平家。家康と宗家の座を争う)
- 松平昌久(大草松平家。ご存じ家康のライバル)
一度は家康の軍門に屈した者や、しぶとく抵抗を続ける者など、不安定な状態が続いています。早く彼らを従えるべく、一向門徒からの軍資金調達を急がねばなりませんが……。
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