「鎌倉殿の13人」実朝が死に、義時がついに頼朝を超える?第45回放送「八幡宮の石段」振り返り:3ページ目
義時と義村
「本当は、私に死んで欲しいと思ったのではないのか!」
公暁の暗殺対象に自分も含まれていたことを受けて、三浦義村(演:山本耕史)を詰問する義時。
「……もしお前を殺そうと知っていたら、俺はアイツをその場で斬り捨てていたよ」
そう義時の見殺しを否定しつつも、襟元を直しながら去って行く義村。襟をさわるのは、嘘をつく時の癖(という設定)、義時は盟友にも見捨てられかけていた事実に内心愕然とします。
さて、館へ戻った義村は「公暁が逃げ込んできた」と三浦胤義(演:岸田タツヤ)から報告を受け、公暁と対面。
食事をかっこむ公暁が抱えていたのは、実朝の首級(『吾妻鏡』による)ではなく鎌倉殿の証しである髑髏。回収後、政子が「どこかへ丁寧に埋めてしまいなさい」と命じているので、これで髑髏はクランクアップでしょうか。
公暁「平六、しくじった」
義村「だから申したではありませんか……」
から、義村が公暁を殺して首桶(公暁の首級)を義時に献上するまでわずか1分あまり。仕事が早いですね。
義時「鎌倉殿の仇を、三浦平六左衛門尉がとってくれたぞ!」
広元「さすがは頼朝様挙兵以来の忠臣」
義村「この三浦、今後も身命を賭して忠義を尽くします」
三者三様、わざとらしいお芝居を演じて一件落着。みんな内心では「嘘つけ」「三浦のどこが忠臣か」など思っていても、あえて言わないのが政治のお約束というもの。
「これからも北条と三浦が手を取り合ってこその鎌倉」
義時の言葉に平伏しながら、義村の苦い表情が今後の一波乱を思わせます。これ以降『吾妻鏡』では義村が何かした様子はないものの、脚本ではどう描かれるのでしょうか。