朝ドラ「ばけばけ」兄・錦織友一(吉沢亮)が若くして病没…錦織丈(杉田雷麟)のモデル・西田精の生涯
朝ドラ「ばけばけ」には、多くの魅力的な人物が登場します。
錦織友一の弟・錦織丈(杉田雷麟)もそのひとり。彼のモデルとなったのが、のちに衛生工学者となった西田精(にしだただし)でした。
精はのちに土木工学を修めて水道拡張事業に関与。市民生活の基盤整備に取り組んでいきます。
精は何を思い、誰と出会い、何を目指して生きたのでしょうか。
西田靖の生涯について見ていきましょう。
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明治10(1877)年6月、西田精は島根県松江市雑賀町で、旧松江藩士族・西田平兵衛とフキの次男として生を受けました。15歳上に、教育者となった、吉沢亮さん演じる錦織友一のモデル・西田千太郎がいます。
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父・平兵衛は江戸時代までは下級武士である足軽の身分でした。時代が変わっても、豊かな暮らしではありません。
明治を迎えると、旧武士である士族たちは収入の道が途絶。一家の暮らしは困窮していたようです。
兄・西田千太郎は教員伝習校変則中学(松江中学)に入学したものの、暮らしの困窮と体調を崩したことで退学。その後、千太郎は授業助手として同校で働き一家の暮らしを支えました。
精は兄と一家の暮らしを目の当たりにして、幼い頃から学問に励みます。
その甲斐あってか、明治25(1892)年7月に島根県尋常中学校に入学。さらに勉学に励みます。
朝ドラ「ばけばけ」では、錦織丈がレフカダヘブン(ラフカディオ・ハーン=小泉八雲)の教え子として扱われていますね。実際は、彼が入学した時点でハーンは熊本に行っており、松江で指導は受けていません。
しかし精は兄・千太郎の使いでハーンのもとに派遣されたことが度々ありました。そのため、精はハーンと接点はあったことは確かです。
明治29(1896)年7月、精は首席で中学校を卒業。卒業式では総代として答辞を務めています。
優秀な成績の精は、将来を嘱望されていました。
2ページ目 兄の死と困窮を乗り越えて…精は工学者の道をゆく!



