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「あれ、群れてるよね?」狼は群れで生活するのに、なぜ「一匹狼」という言葉があるのか?
「ほかの人と群れずに孤独を愛する人」「孤高を目指す人」などの意味で使われる言葉に、「一匹狼」というものがあります。
日常的に耳にすることも多いこの言葉ですが、みなさんは、この表現に少し疑問を持ったことはありませんか?
「オオカミって、群れで生活するんじゃないの?」「本当に、一匹狼っているの?」と。
オオカミは「パック」が基本
みなさんもイメージしやすいかと思いますが、オオカミは基本的に群れで生活します。オオカミの群れは「パック」と呼ばれ、1組の夫婦(「アルファ」と呼ばれます)とその子どもたちからなります。
一般的にパックは4~8頭くらいのオオカミで形成されます。オオカミは臭覚と脚力に優れているため、シカやイノシシなど中型の草食動物を疲れさせるまで追いかけ、代わる代わる襲います。
成熟し、群れを出ると「一匹狼」に
オオカミは生後約1年で大人と同じサイズになります。パックは夫婦と未成熟の子どもですので、2年で性的に成熟すると、ほとんどが親元を離れます。まれに同性のアルファを倒して自分が新たなアルファとなることもあります。
この、親元を離れたオオカミがまさに「一匹狼」なのです。
親元を兄弟・姉妹と同時に離れてしばらく一緒にいることもありますが、近親交配を避けるため、一匹狼となることが多いです。
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