神社は一つなのに二つの名前、二人の神官を持つ不思議な神社があるってほんと?:2ページ目
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賽銭箱が二つ、宮司が二人いる「熊野神社」
別荘地で知られる軽井沢。その近くに、長野県と群馬県にまたがった神社があり、こちらはより複雑。
群馬県側は「熊野神社」ですが、長野県側は「熊野皇大神社」。
拝殿は一つなのに賽銭箱が二つあり、なんと宮司も二人いるのです!本来、神社を司どるトップは一人のはず。それが二人いるのですから、さぞ仲が悪い…と思いきや、こちらもつつがなく穏便に運営しているそうです。
ちなみに御朱印もデザインが違うことから、二つありがたく頂いていく人も多いようですよ。
こちらは「日本三大熊野」と呼ばれるほど創建は古く、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)のゆかりの場所でもあります。『古事記』によると、日本武尊が碓氷嶺に登ったときに濃霧で進めなくなったところ、どこからともなく一羽の八咫烏が現れて、目印の葉を落としながら彼を導いたという伝説があります。
日本武尊は無事山頂まで登ることができ、遠くの海を眺めて亡くした最愛の妻を偲んだとか。
前述の神社もこちらの神社も、霊鳥にゆかりのあることが不思議ですね。
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