幕末を生き残り明治時代の世をたくましく生きた新選組の元隊士たち:2ページ目
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箱根戦争まで戦った島田魁は、降伏の三年後、京都にて剣術道場や雑貨商を営み、1886(明治19)年からは西本願寺の夜間の守衛をも兼務しています。
島田には、「新政府で働かないか」という誘いもあったそうですが、「若くしてこの世を去り、地下に眠っている友人たちはどうするのだ?」と返答し、断固として官職につくことはなかったそうです。
他にも「安倍七号」というリングの栽培に精を出した阿部十郎や、横浜市会議員、神奈川県議員を歴任した近藤芳助(川村三郎)、小学校の用務員として働いた山野八十八(やまの やそはち)、戊辰戦争の御陵衛士の墓碑を建立した篠原泰之進などそこには多様な人生模様があったようです。
時代そのものは変わってしまっても、元隊士たちの心の中にはいつまでも新選組時代の経験が深く刻まれていたのかもしれません。
参考
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