どんな大河も一滴の水から。多摩川138キロの源流「水干」の最初の一滴を求めて
「水と安全はタダ」なんて時代はとうに過ぎ去ったようですが、タダでなくても生きて行くのに欠かせない水は、その多くが河川からの採取に頼っています。
先刻、友人の誘いで都民の水がめ(全体の約20%)である多摩川の源流を見学に行きました。
水干(みずひ)から滴る多摩川「最初の一滴」
多摩川の源流は山梨と埼玉両県の境界一帯に広がる奥秩父山塊の一座・笠取山(かさとりやま)の中腹にあります。
「そこより上に水はない」ことを意味する「水干(みずひ)」と呼ばれる場所が、東京湾へ流れ出すまで138キロにも続く多摩川の源流となります。
この時は、直前に雨が降ったお陰で滴り落ちる多摩川「最初の一滴」を拝むことができました。
滴り落ちてしみ込んだ水が溜まると、この位置から60メートルばかり下方で湧き水となって地表を流れ、長い旅の始まりとなります。
東京都にいる5人に1人が、この一滴によって生命をつないでいると思うと、その大切さが改めて実感できます。