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現代にもあるメニューに親近感?江戸の食事情、毎日どんなものを食べていたの?
江戸庶民の毎日の食事はどんなものだった?
江戸時代、庶民は日々どんな食事をしていたのでしょうか?
江戸時代中期以降に、食事が1日3回になったけれど、毎回ごはんを炊くわけではなかったようです。朝、その日に食べる分のごはんを炊いたら、昼も夜もそれを食べます。
昼は冷や飯、夜はお茶漬けなどにしていました。お味噌汁の具は、家の近くまで来る豆腐やあさり屋から買えるので、それで事足りたようです。
夜は干物の魚を焼くこともあれば、煮売り屋で買ったお惣菜を食べることも。ごはんがメインで1汁1菜が定番なので、おかずを何品も作らないといけないということはなかったのかも。とはいえ、食は楽しみのひとつ。やっぱり、人気のおかずというものは、この時代にもありました。
意外にも今の食卓でも見かけるメニューが多い
江戸時代後期に発行された刷り物「おかず番付」では、「精進方」(野菜・豆・芋などの植物食)の人気メニューは、八杯豆腐でした。これは、豆腐を細長く拍子木切りにして、水・酒・油を合わせた煮汁で煮たものです。当時の代表的な豆腐料理だったようです。
ほかにも、昆布あぶらげ(昆布と油揚げの煮物)、金平牛蒡、煮豆、ひじき白和え、切り干し煮付け…と、比較的今の私たちの食事でも見かけるメニューで、なんだか江戸時代の人々に親近感が増しませんか?
一方、「魚類方」(魚介類などの動物食)では、目刺し鰯(いわし)、むき身切り干し(貝のむき身と切り干し大根を煮たもの)、芝えびから炒り(芝えびをから炒りし、醤油で味付けしたものなどが好まれたようです。
こういった食事をきっと江戸時代の庶民はちゃぶ台を囲んで食事していたのだろうと思いきや、食卓を囲んで食事をするのは明治時代以降だったのです。江戸時代は、家族それぞれが別の膳を使って食事をしていたようですよ。
江戸庶民は屋台も大好きだった
そして、家だけでなく屋台で食べるのも大好きだった、江戸時代。元禄に簡易な小型コンロの七輪が普及したという背景もあり、屋台はぐっと身近なものになり、天麩羅や団子屋、そば屋、しるこ屋と様々な屋台が並んでいました。仕事やお風呂の帰りにさっと立ち食いできる屋台は、1人暮らしの男性にも大人気だったとか。ちなみに、お寿司の屋台で、人気だったのは、コハダやシラウオ、車エビ、玉子、鮪など。鮪は赤身が人気で、トロは好まれなかったとのこと。
江戸っ子たちで賑わう屋台が、なんだか目に浮かぶようです。「美味しいものでも食べて帰ろう!」と思うのは、いつの時代も変わらないのかもしれませんね。
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