【豊臣兄弟!】さよならの予感…蜂須賀正勝(高橋努)が秀吉に捧げた不滅の“友愛”と史実が伝える最期:2ページ目
全ての民の上に立つものに…変わりゆく秀吉
一方、秀吉は、京・妙顕寺城を訪れ、近衛家の前当主・近衛龍山(前久/前野朋哉)と面会。狙いは関白の座でした。
「帝の代わりとなって、全ての民の上に立つものになりたい」という秀吉。
一介の百姓だった青年が、国の最高権力者へとリーチをかけた瞬間でした。
そんな秀吉の前に現れた正勝は、秀吉が四国攻めに出張らず「弟の秀長に、このまま戦さを任せて欲しい」と頼みます。
「関白となる自分の戦さを日の本中が見ておる。手柄を上げなければならない!」と急く秀吉に、正勝は「懐かしいのおぉ」と、話を変えました。
「初めて出会った頃、おぬしら兄弟は離れていてもお互いのことをよぉ分かっていた。そこに惚れて力を貸すと決めたのじゃ」と一人語りをしつつ秀吉に近づきます。
穏やかな語り口調ながらも、誰にも話を遮らせんぞという静かな迫力があり、居並ぶ家臣たちは居住まいを正し圧倒されている様子。
「今はどうじゃ。あの頃と同じように小一郎のことをわかっておるか」と問うと、秀吉の目が左右に泳ぎます。
こんなふうに痛い部分を突けるのは正勝ならでは。
「関白になる……すごいのう。大したもんじゃ。」
「じゃがのう。わしにとってはもっと大事なことがある。その関白が、わしの惚れた男がどうかじゃ」
秀吉の目に浮かぶ涙。家臣の中には涙をこぼす人もいました。
出世することよりも、出会った頃の好きになった秀吉のままでいるほうが大切……という、深い愛情を感じる言葉。
忖度も遠慮もない直球の「お前はわしが惚れた男のままか?」と問いに、秀吉もさすがに心動かされました。
立ったままではなく、真正面に座り「三日待つ」と答えました。
「上様、ありがとうございます」と頭を下げた正勝の目からは一筋の涙が。
「忠義心」というより「友愛」が強い。
こんな正勝がもっとずっと秀吉の側にいたら。秀吉の暴走を支えてくれたのではないでしょうか。
