関西は「おでん」の昆布を食べない?ジャガイモ北海道45位の怪?おでんの地域ギャップと歴史:3ページ目
おでんのネタ・その二
関西のおでんの老舗に「たこ」の名が多い理由は?
決しておでん種に蛸足を入れるからではありません。タコは「蛸壺のように狭い空間」を意味することから、隠語としておでん屋を「たこ」と呼ぶようになったからだそうです。
元々は屋台で供される料理だったことから、確かに今でも決して広くなくカウンターとテーブル少々というお店が多いように思います。
ただ、奈良県ではおでんに蛸の出現率が最も高い県だそうです。海に近くないのに不思議です。
蒲鉾は七変化
魚のすり身といえば蒲鉾。四国や九州では蒲鉾をおでんに入れるそうです。
ちなみに蒲鉾とはんぺんとちくわとさつま揚げの違いはわかりますか?
蒸し蒲鉾➡板付き蒲鉾、焼き蒲鉾➡ちくわ、茹で蒲鉾➡はんぺん、揚げ蒲鉾➡さつま揚げという分類だそうです。
日本列島、出汁の違い
列島の出汁の違いを見てみましょう。
関東…濃いめの醤油だし
関西…薄口醤油を使っただし
静岡…黒っぽいだし
愛知…味噌を使ったおでん
沖縄…豚足や昆布など
といった具合です。
愛知県の味噌おでんは、おでんのルーツである「味噌田楽」の姿を色濃く残しているといえるでしょう。具材を味噌だれにつけて食べたらい、味噌仕立てのだしで具材を煮込むスタイルも広がっています。
静岡では黒はんぺんや串モツも定番ですね。黒はんぺんとは、さば、あじ、いわしなどをすり身にし、骨や皮を丸ごと練り込んだもの。中部地方は八丁味噌といい、濃い色の味噌文化が根付いているのかもしれませんね。
さあこれでこの冬は、おでんを話のネタにして、家族や友人とおでん種をつつきましょう。
あ、ちなみに話のネタの「ネタ」は本来は「種」で、まさに江戸時代にはやった「逆さ言葉」から生まれた言葉だそうですよ!
参考:おでん学!(紀文食品おでん研究班)、農林水産省
写真:フォトAC
