14歳で初婚、結婚4回…朝ドラ『ブラッサム』石橋静河が演じるヒロインモデル・宇野千代の激動の生涯:4ページ目
晩年と薄桜忌
その後はさすがに懲りたのか、千代は結婚することなく、昭和30年代半ばごろから執筆活動を再開。昭和55年(1980年)ごろからは女性たちのライフスタイルについて、恋愛論・幸福論・長寿論など多様なテーマで執筆活動を展開しました。
最晩年まで旺盛な執筆活動を続け、平成8年(1996年)6月10日に満98歳で世を去ります。戒名は謙恕院釈尼千瑛、彼女の命日は薄桜忌(はくおうき)と命名されます。
これは昭和34年(1959年)の伊勢湾台風で枯死寸前だった薄墨桜(うすずみざくら。岐阜県本巣市)に心を痛め、全国的な募金活動や岐阜県知事への陳情など、保護に尽力したことが由来だそうです。
そのお陰で薄墨桜は樹勢を回復し、今日も元気な姿を見せてくれています。
「桜は、私の故郷の花であった。私の心の花であったのである」
「さくらは幸福の花。私は桜が大好き」
まさに桜吹雪のような人生にあって、千代は命の限り咲き誇ったのでした。
終わりに
今回は朝ドラ「ブラッサム」ヒロイン葉野珠のモデルとなっている宇野千代について、その生涯をたどってきました。
結婚と離婚を4回ずつ繰り返し、また様々な恋愛や同棲を重ねた彼女は、よくも悪くも実にバイタリティあふれていたようです。
果たして作中では、どんな女性像が咲き誇るのでしょうか。
連続テレビ小説『ブラッサム』
明治三十年(1897年)、主人公・葉野珠(はの・たま)は山口県の岩国に生まれました。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父と後妻である継母によって育てられました。女学校を卒業後、代用教員として働き始めますが解雇され、故郷の岩国を追われることになります。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開きます。
しかし、世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。
大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金…と、珠は、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合います。そうした中で、小説家として花を咲かせるのです。
時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいくのです。※実在の人物をモチーフとしますが、大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。
【放送予定】 2026年9月28日(月)開始
【作】 櫻井 剛、小松與志子
【音楽】 fox capture plan
【主題歌】 YOASOBI
【語り】三條雅幸アナウンサー(NHK大阪放送局)
【出演】 石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎 ほか
【スタッフ】 制作統括:村山峻平、櫻井壮一 プロデューサー:大野陽平 演出:盆子原 誠、中泉 慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介※NHK公式サイトより。
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※参考文献:
- 宇野千代『生きて行く私』角川文庫、1996年2月
- メディアソフト編『宇野千代の人生』メディアソフト、2026年7月


