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【豊臣兄弟!】大河史に残る大爆散死!史実から極悪人・松永久秀の本当の姿と「平蜘蛛」の真相を読み解く

【豊臣兄弟!】大河史に残る大爆散死!史実から極悪人・松永久秀の本当の姿と「平蜘蛛」の真相を読み解く:4ページ目

「平蜘蛛釜」の行方は…

松永久秀や織田信長を虜にした茶釜「平蜘蛛」。

残されている史料では、「実用された名物」「失われた名物」として淡々と記録されているものの、近世軍記の劇化と江戸期の梟雄化を経て、現代の歴史小説・大河ドラマ・ゲームでは「爆弾と化した茶釜」へと姿と変化しました。

2021年には、戦国武将や歴史グッズを手がける、関ヶ原の新聞販売店「小川新聞店」が「古天明平蜘蛛」のぬいぐるみを製作。丸くてもふもふの形状は、「爆死」のイメージとは遠い可愛いグッズでした。

2018年までは、静岡県浜松市西区(現:中央区)舘山寺町に存在していた『浜名湖舘山寺美術博物館』が「平蜘蛛釜」と伝わる茶釜を所蔵していたそう。

『茶湯古事談』(江戸初期)には、「釜は失われた」と記されているようで、その行方は不明のようです。

武将の執念と所有欲と愛憎がこもった平蜘蛛。もしかしたら誰かの手によって修復され、どこかで九十九髪茄子のように「やれやれ、これで静かに過ごせるわ」と思っていたりして……など、想像してしまいました。

「道具は、後生大事に保管せず、本来の役割通りに使ってこそ」「道具は100年経ると付喪神がつく」と言いますから。

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※参考文献
『日本史を暴く』磯田道史著

『松永久秀 歪められた戦国の“梟雄”の実像』天野忠幸 著

 

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