【豊臣兄弟!】お市の戯言がまことに…第10話で起きた2つの「嘘から出た実」と「兄妹の絆」を考察:2ページ目
『嘘から出た実(まこと)』となった小一郎の思いやり
そんな、お市に小一郎は嘘をつきました。第5話「嘘から出た実(まこと)」がまた登場します。
あのときの二つの「嘘から出た実(まこと)」の一つは、松平元康(のちの徳川家康/松下洸平)の超適当な嘘と、大沢次郎左衛門(松尾諭)を調略するためにデマをばらまいた藤吉郎の嘘。家康の嘘を信じた藤吉郎が、調略に成功しまさに、二つの嘘が「嘘から出た実(まこと)」となりましたね。
今回も、また二つの「嘘から出た実(まこと)」が起こりました。
一つ目は、小一郎がお市を励ますために「噂に聞いたところでは、浅井長政殿は、秀麗なお顔立ちにて気性もお優しくもの静かで穏やかな方だ」と、ついた嘘。
「そうか。兄上とは似ても似つかぬ。私の好みではないな」というお市。「此度の婚礼、少しでもご自分の為とは思えませんか?何か一つでも。」という小一郎に、お市の表情が揺らぎ思わず本音を語りました。
「男に生まれたかった。周りの男共が元服し初陣を飾る度、いつも羨ましく思うて来た。この婚礼は私の初陣じゃ。」と。
小一郎は以前お市から「弟に裏切られ殺したことで信長が人間不信になった」話を聞かされています。お市の「自分が男だったら、兄のために命をかける弟になれるのに」と思っていることを察したでしょう。
ちょっと泣きそうな表情にも見えるお市に「お幸せに」ではなく「ならばお市様。どうかご武運を。」という小一郎がよかったですね。
3ページ目 本当に「秀麗なお顔立ちで優しく穏やかな人」だった
