「べらぼう」はやっぱり面白い!総集編の予習にもう一度見たいあの場面10選&魅力3選を振り返る:2ページ目
もう一度見たい!あの場面10選
叶うならば、もう一年間べらぼうを放送して欲しい!と言いたいところですが、せめてこれだけでもまた見たい!名場面をピックアップしました。総集編でも見られるでしょうか。
※今回は市中サイドのみとり上げ、城中サイドは割愛しました。
一、源内先生の吉原散策
※第2回放送「吉原細見『嗚呼御江戸』」
吉原細見『嗚呼御江戸』の序文を依頼された源内先生が、夜風に当たろうと御座敷を抜け出して遊郭を散策する場面。
一口に遊女と言っても、美人から獅子鼻、虫食い栗まで実にさまざま。しかし不思議なもので、彼女たちは全員、誰かにとっては「いい人(伴侶)」なのです。
女性に興味がない源内先生だからこそ注げる、人類愛的な優しい視線が深く印象に残りました。
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二、蔦重と瀬川の約束
※第10回放送「『青楼美人』の見る夢は」
松葉屋の計らいで、鳥山検校に身請けされる瀬川と二人きりになった蔦重。ここで吉原の夢を語り、20年越しの思いを通わせるひとときに涙した視聴者も少なくないことでしょう。
幼き日の赤本『塩売文太物語』はじめ、本がつないだ二人の関係は、まさにソウルメイトと呼ぶにふさわしいものでした。
まさかここから一時であっても二人が一緒になるとは思いませんでしたが……最後にはそれぞれ幸せになれたようで何よりです。
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三、吉原俄の神隠し
※第12回放送「俄なる『明月余情』」
吉原名物・俄祭りの喧騒にまぎれて「神隠し」に遭ってしまった、うつせみと新之助。一度足抜けに失敗しているから、まさか本当に去ってしまうとは思わなかったことでしょう。
うつせみの背中を押してやった松の井の心意気、そして足抜けの代償として源内からエレキテルを強奪するいねのしたたかさも見どころでした。
まるで最終回のような見せ場として、視聴者の心に残っています。
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四、おふじの啖呵
※第18回放送「歌麿よ、見徳は一炊夢」
行方不明となっていた唐丸改め捨吉(歌麿)を引き取りたいと申し出た蔦重に対して、駿河屋の親爺様は激怒しました。
いつもならただ見守るばかりだったふじが、ここで初めて親爺様に啖呵を切ります。このギャップに目を見張り、蔦重を思う心意気を讃えた視聴者も少なくなかったことでしょう。
その後はまたいつもの控えめな態度に戻りましたが、もう一回見たかったですね。
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五、鱗の旦那と和解
※第19回放送「鱗の置き土産」
蔦重にとっては本屋としての師匠であり、またライバルでもあった鱗形屋孫兵衛が、恋川春町をめぐって和解する場面に心打たれた視聴者も少なくありません。
色々あっても、共に本を愛し創作に情熱を注ぐ同士。鱗の旦那から赤本『塩売文太物語』の版木を贈られた時の喜びが、画面を通じて伝わるようでした。





