
大河『べらぼう』瀬以(小芝風花)はなぜ姿を消した?3つの理由に視聴者呆然… 4月6日放送の考察&レビュー:3ページ目
瀬以はなぜ姿を消した?理由その③
そして瀬以が身を引いた理由の最後が、鳥山検校への義理立てだったのではないでしょうか。
蔦重への想いは捨て切れずとも、鳥山検校こそが誰よりも自分に尽くしてくれたのは間違いありません。確かに蔦重は自分を愛してくれますが、同時に利用してくるヒル(寄生虫)のような側面もありました。
一方で鳥山検校は、世間の人々から搾取の限りを尽くした悪人であっても、瀬以に対してはあらゆる望みを叶えています。それこそ「蔦重と一緒になりたい。離縁して欲しい」という瀬以の本心さえ見抜いて、自分を犠牲にしてまで瀬以の望みを叶えたのでした。
流石にそこまで叶えてもらいながら、江戸から追放される鳥山検校を見捨て、自分だけ幸せになるのは呵責があったのかも知れませんね。他人は鳥山検校を悪く言うけど、自分だけは彼を悪役にできない。そんな複雑な胸中が明かされていました。
4ページ目 エレキテルなんて効きゃしない……遊女たちの堕胎事情