
あえて売らない蔦重の営業戦略!”カモ平”の魅力上昇!【大河べらぼう】1月19日放送の解説・振り返り:3ページ目
ネットで愛称「カモ平」こと長谷川平蔵の魅力上昇
50両の身銭を切って吉原遊廓を救ったものの、親の遺産をすっかり食いつぶしてしまった長谷川平蔵宣以。
かつて「本所の銕(ほんじょのてつ)」と恐れられた札つきもこれでは形無し。後に「鬼平」と恐れられる傑物も、ネット上では「カモ平」と揶揄されてしまいます。
しかしこの「カモ平」の偉いところは、
①借金してまで吉原通いをしない。
②律儀に「行けない」とことわりの文を送る。
この2点。よほど花の井(小芝風花)へ真剣に入れ込んでいたことがわかります。
最も当時、この「カモ平」には妻子がいましたから、誠実かと言われれば微妙ですが……。
しかしここまでやらかした過去があるからこそ、後の男ぶりも上がろうと言うもの。今後の活躍に期待しましょう!
賢丸の養子入り・田安家の受難
田沼意次の献言により、白河松平家への養子入りが決まった田安賢丸。
母の宝蓮院(花總まり)は強硬に反対するものの、そのまま押し切られてしまいます。
そして兄の田安治察(入江甚儀)が若くして急死。一橋治済(生田斗真)の不気味な態度が、不穏な思惑を感じさせずにはいられません。
劇中では「治察に万が一のことがあった際は、賢丸を呼び戻してよい」というお墨付きをもらっていました。しかし実際には許されることなく、田安家の当主はは永らく空席(明屋形/あきやかた)となってしまうのです。
「おのれ田沼!」
地団駄踏んでも後の祭り。いよいよ一橋派と田安派の対立は深まっていくのでした。
第4回放送「『雛形若菜』の甘い罠」
蔦重(横浜流星)は西村屋(西村まさ彦)と共に、呉服屋の入銀で錦絵の制作を順調に進めるが…。城内では、田沼意次(渡辺謙)による賢丸(寺田心)の養子計画に暗雲が…。
※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
初めての出版本『一目千本 華すまい』でヒットを飛ばした蔦重。しかし鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)はこれが面白くありません。
蔦重はもっと吉原を盛り上げるべく、次なる出版企画を立ち上げますが、果たして……。
横浜流星がいきいきと演じる蔦屋重三郎のキャラも立ってきて、面白くなってきたのではないでしょうか。
「あの子は、この街を誰よりも見ているんだねェ」
ふじ(飯島直子)の言ったとおり、吉原に対する蔦重の愛情と熱意が、視聴者の共感を呼んでいるように感じます。
次週も蔦重たちの活躍を、楽しみに見守りましょう。
トップ画像:大河ドラマ「べらぼう」公式サイトより