手洗いをしっかりしよう!Japaaan

あえて売らない蔦重の営業戦略!”カモ平”の魅力上昇!【大河べらぼう】1月19日放送の解説・振り返り

あえて売らない蔦重の営業戦略!”カモ平”の魅力上昇!【大河べらぼう】1月19日放送の解説・振り返り:2ページ目

「これしか中橋」入銀で本を出した蔦重

困窮する遊女屋を立て直すため、蔦重は入銀で本を出版する企画を立ち上げます。

入銀とは本の出版に先立って予約金を入れてもらうもので、現代で言うところのクラウドファンディングのような感覚でしょうか。

遊女たちの競争心を煽り立てながら巧みに資金を集めましたが、九郎助稲荷(綾瀬はるか)の言う通り、かなり危ない橋でした。

結果として集まったからいいものの、もし空振りすれば、最初に寄付してしまった長谷川平蔵宣以(中村隼人)の50両はどうするつもりだったのでしょうか。

いくら窮余の策とは言え、もう少しリスク対策を考えたいところです。

しかしあまり細かくすると話のテンポが悪くなるので、視聴者の観てない陰で何か考えていたものと解釈しましょう。

『一目千本』ヒットの理由は

あえて書店に並べないことで、買えないからこそ欲しくなる消費者の意欲をくすぐった蔦重。

遊女の実物を描かず、あえて花に見立てることで「実際はどんな女性なのか」一目見ようと多くの客がやってきます。

それにしても、花の絵を見ただけで女性の姿を思い浮かべ、吉原遊廓まで足を運ぶとは、なかなか想像力豊かですね。

そんな『一目千本 華すまい』では、花が東西に分かれて相撲(すまい)をとる趣向となっていました。

サブタイトルの「華すまい」は「放すまい」に通じ、客が放したくないほど魅力的な遊女の姿を彷彿とさせます。

また本作では、市右衛門に対するメッセージのようにも感じられました。

ちなみに当時の人々が熱中した『一目千本』はこちらで見られますので、蔦重たちに思いを馳せてみるのも一興ですね。

3ページ目 ネットで愛称「カモ平」こと長谷川平蔵の魅力上昇

 

RELATED 関連する記事