大河ドラマ「光る君へ」推しキャラ5選、名場面5選など…1年間を振り返りレビュー:3ページ目
自分なら「光る君へ」をこう描く!
紫式部が藤原道長の妾……そんな『尊卑分脈』の一文から膨らんだ本作のストーリー。
二人が幼なじみでソウルメイトで……観てみたら要するに単なる不倫相手じゃないかロクでもねぇ……と思ったのは、きっと筆者だけではないはずです。
もしこの設定で筆者が物語を描くなら、こんな感じにするでしょうか。
紫式部(非まひろ)と藤原道長は、紫式部が夫の死後に女房となるまで、基本的に親しくはない(何度か接点があったにせよ、道長は紫式部を歯牙にもかけない)。
道長は鷹揚だけど得体の知れない怪物で、幼少期から「面をば踏まむ」を地で行く豪傑少年。
やがて幸運にも藤原長者となった道長は、権力を握るためなら手段を選ばず、その手段として紫式部を召し抱える。
最初は道具に過ぎないと見下していた紫式部の今までの女性たちにはない人柄と接し、次第に惹かれていくのであった。
そこへ絡んでくる道長の正室(源倫子)と側室(源明子)、そしてその子供たちが繰り広げる政治抗争。
……などなど。不倫は論外(当時も婚外性交渉は褒められたものではありませんでした)、恋愛もそこそこにして、和歌の巧みさや四季折々の情緒などを感じられる展開にしたいです。
まひろ(創作人物)を主役または準主役として登場させるなら、庶民または下級官人の娘として、紫式部に仕える設定がいいでしょう。
しっとり(非じっとり)と知的に凛とした紫式部を尊敬しながら、道長が紫式部との関係を通じて怪物から人間味を取り戻していく様子を見届ける役回りとして描きたいです。
果たして紫式部と道長はどうなるのか……妾になったと噂が立つような出来事は何度か起こるものの、二人は付かず離れず、最期まで指一本ふれあうことはありませんでした。
……まだまだ描きたいところですが、いち平安ファンの妄想はこの辺にしておきます。