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「どうする家康」走れ阿月。家康は信長へ逆ギレ「あほたわけ」…第14回放送「金ヶ崎でどうする!」振り返り:4ページ目
長政は何で裏切った?そしてどうした朝倉義景?
「義の男だからこそ、裏切るということもあろうかと!」
珍しく信長に反論する家康。劇中の経緯から、そう思うのも分からなくはないものの、流石に論拠があいまい過ぎやしないでしょうか。
まして「アイツが裏切るかも知れないぞ!」と他人を疑わせる剣呑な主張ですから、より慎重であるべきです。
信長が「二度と辱めるな」など諭すのは、もっともな反応と言えるでしょう。もし用心のためと言うなら、黙って備えを固めて置く程度が妥当です。
何と言うか、長政が裏切るという結果を知っている現代人が、逆算して理屈をひねった感が否めません。
そんなに疑わしければ、みんな大好きハットリ君こと服部半蔵(演:山田孝之)なり女大鼠(演:松本まりか)なり派遣して調べさせればよいではありませんか。
思いつきだけで他人を貶めるのは、信長ならずとも「愉快な戯言ではない」ですからね。
そもそも、今回のテーマである金ヶ崎の退口は、浅井長政がなぜ信長を裏切ったのかが重要ポイントのはず。
少なくとも「妻が何かやらかしたから、怒ってその実家を滅ぼす」……なんて頓珍漢なことは普通しません。お市様、そこはご安心下さいませ。
そもそも、お市が浅井家へ嫁ぐ際に、信長は「浅井と縁の深い朝倉家へは攻め込まない」旨を約束しています。
それを反故にして攻め込んだのですから、浅井家としては信長に叛旗を翻すのも無理はありません。
それでも織田家と朝倉家の板挟みになった長政が葛藤し、自分の信じる正義ゆえに信長を裏切る決断を下す名場面がアッサリ片付けられてしまったのは実に残念でした。
それと、薄々勘づいてはいましたが、朝倉義景は登場しないみたいですね。最期までナレーションや劇中の言及のみで済ませるのでしょう。これまた残念です。
あるいは死後、金粉を施されたドクロ盃として、長政の父・浅井久政(ひさまさ)ともども初登場を果たすのかも知れませんね。
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