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女子は夫と親に仕えよ!?江戸時代の女子の心構えを説いた教訓書『女大学』その内容とは?

女子は夫と親に仕えよ!?江戸時代の女子の心構えを説いた教訓書『女大学』その内容とは?

「女子としての心構え」というと、現代ではそれだけで批判を集めてしまいそうですよね。しかし、江戸時代には女子の教訓書がありました。その名も『女大学』。「大学」といっても現代の私たちが想像するような教育機関・最高学府ではなく、四書五経のひとつである『大学』のことを言います。

そこで今回の記事では、現代の感覚からすると驚くような内容が書かれた『女大学』について、その中身を探ってみたいと思います。

※ちなみに、春画の名手・月岡雪鼎によるエッチ本「女大楽宝開」という「女大学」のパロディ版が江戸時代に刊行されています。

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『女大学』とは?

女大学

『女大学』は、江戸時代中期から一般に普及した女子の教科書のようなものです。貝原益軒(かいばらえきけん)もしくは彼の妻・東軒(とうけん)が書いたと言われていますが、確証はありません。

現在では、貝原益軒が書いた『和俗童子訓』巻5の「女子ニ教ユル法」を、享保の教化政策に便乗した当時の本屋が簡略化して出版したものと考えられています。

2ページ目 『女大学』の内容は?

 

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