「鎌倉殿の13人」和田一族滅亡、義時の目にも涙…第41回放送「義盛、お前に罪はない」振り返り:4ページ目
政子の言葉でやる気百倍!大江広元の無双ぶり
さて、戦さが始まる前に鶴岡八幡宮寺へ避難していた源実朝たち。しかし焼ける御所を見下ろすと、亡き父・源頼朝(演:大泉洋)から源家3代に伝わる祖父・源義朝(よしとも)の髑髏を忘れたことを思い出します。
「あれはもういいのです(危険を冒して取りにいく価値などなく、焼けるに任せておけばよい)」
そう諭す尼御台・政子(演:小池栄子)に対して「すべてはあれから始まった」と譲らない実朝。とは言えまさか自分で取りに行く訳にもいかず、警護の八田知家も持ち場を離れられません。
すると名乗り出たのが、政所から重要書類を運び出してきた大江広元(演:栗原英雄)。日ごろは(比較的)雅やかな文官ですが、この切羽詰まった「やる時はやる感」あふれる襷がけスタイルが素敵でしたね。
広元の申し出に対して「この御恩、一生忘れません」と手をとる政子。今週もいい感じです。広元もちゃっかり(しかし、そっと)手を握り返してやる気百倍。単身太刀を奮って大江無双、御所を占領した和田勢を次々に仕留めて任務を達成しました。
もちろん史実『吾妻鏡』にそんな描写はない(あるのは政所から重要書類を運び出すくらい)ですが、華麗に太刀を奮う広元の演技は従来のイメージをくつがえす斬新さでした。
今後、広元と政子の関係は残り少なくなった癒し枠として人気を集めることでしょう。