「鎌倉殿の13人」和田一族滅亡、義時の目にも涙…第41回放送「義盛、お前に罪はない」振り返り:2ページ目
北条泰時・北条朝時兄弟の活躍ぶり
さて、いよいよ戦闘が始まろうとしています。御所の西門を守るよう命じられた北条泰時(演:坂口健太郎)ですが、謹慎をくらったヤケ酒で酔いつぶれたままです。
平盛綱(演:きづき)がビンタを喰らわせても目を覚まさず、ついには初(演:福地桃子)が桶の水をぶっかける始末。さすがに目の覚めた泰時に対して「アラどうしたの?」とばかりとぼけた表情が秀逸でした。
俺たちの北条泰時、実は和田合戦の際に二日酔いだった件 『吾妻鏡』より【鎌倉殿の13人】
以来、泰時を起こす時は水をぶっかけるようになったみたいですが、さすがに盛綱は柄杓で水をかけるという優しさ。泰時も、起きられないと分かっているなら酒を呑まなければ……やっていられないんでしたね、ハイ。
さて、いよいよ戦闘が開始され、和田勢の一斉射撃を持ちこたえる泰時たち。恐怖に耐えかねたか北条朝時(演:西本たける)は足に矢を受けた演技をして戦線離脱。
一瞬こそためらいを見せたものの、最後はスタスタと去っていきました。どこへ逃げるんでしょうね(逃げ出して無事に助かる保証もなければ、生き延びた後の誹りも免れません)。
劇中では卑怯者として泰時の引き立て役に徹している朝時ですが、『吾妻鏡』では豪傑・朝比奈義秀(演:栄信)に一騎討を挑むなど勇猛なところを見せています。
その活躍をもって再び御家人の列に復帰したのですが、大河ドラマでは泰時に取りなしてもらった形にアレンジされていました。ちょっと残念ですね。
それにしても。泰時の奇策?で和田勢を制した(劣勢を逆転した)描写がされる本作の和田合戦。近くの民家から戸板を徴発して盾を作り、和田勢の矢を無力化して距離を詰める迫力シーンが演じられました。
しかし正直「これって火をかけちゃダメなんですか?ただの戸板みたいですけど難燃加工でも施したんですか?それともCo2(二酸化炭素)を出さないよう配慮してるんですか?」というのが率直な感想。和田勢には何か縛りでもあるのでしょうか。
諸事情によって火がつけられないなら、御所の門を破壊した掛矢(かけや。破城槌)でも容易に突破できるはずです。和田殿はいったい何をうろたえているのか……和田贔屓も手伝ってか、非常に焦れったい展開でした。