源実朝と前世の絆が?テイ龍進の演じる宋人・陳和卿とは何者か【鎌倉殿の13人】:4ページ目
終わりに
その後、陳和卿はどこへ行ったやら消息不明に。歴史の表舞台から姿を消したのでした。
実朝の渡宋計画は失敗に終わったものの、普通に太宰府あたりから出航すればよかったのに、あくまで鎌倉発にこだわったのは何故なんでしょうね。
なお後世、鎌倉の沖合に造営された人工港・和賀江島は遠く大陸とも交易を展開。現代でも由比ヶ浜や材木座の浜辺を散歩すると、陶磁器の破片などを拾うこともできます。
実朝に新たな世界を夢見せた陳和卿。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではどのような展開を魅せてくれるのか、今から楽しみですね。
※参考文献:
- 五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡6 富士の巻狩』吉川弘文館、2009年6月
- 五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡8 承久の乱』吉川弘文館、2010年4月