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東京 銀座や丸の内、日本橋…浮世絵で見て歩く華やかな明治時代の洋風建築【中編】

東京 銀座や丸の内、日本橋…浮世絵で見て歩く華やかな明治時代の洋風建築【中編】

擬洋風建築の最高峰と謳われた第一国立銀行

さて、寄り道もそろそろにして銀座へ歩を進めよう。江戸橋から銀座方面に進むと何やら派手な高い建物が見えてきた。明治6(1873)年に竣工した日本で最初の銀行 第一国立銀行である。

設計施工は三井ハウスを手掛けた清水組だ。木骨石造の5階建て(天辺の旗竿の先端までの高さ約26m)のこの建物の特徴は、洋風建築と伝統的な城郭建築を組み合わせた豪華なデザインである。その独特の建築は“擬洋風建築の最高峰”と謳われ、あまりの豪華さからか神社と間違えてお賽銭を供える見物人が多くいた。

第一国立銀行の初代総監役である渋沢栄一はこの建物について、「わが国における最初のそして他に類の無い銀行建築である」と高く評価している。

寄り道が多くなかなか銀座に辿り着けないが、いよいよ京橋に近づいてきた。次回は京橋と銀座の煉瓦街を歩いてから、もう少し先にも足を伸ばしてみよう。

【後編はこちら】

 

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