現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【中部&近畿編】:8ページ目
兵庫県(但馬国・播磨国・淡路国)
【但馬国】
この国の連中は京都よりマシ。出石、気多、城崎、二方など数郡は誠実で頼もしいが、朝来、養父郡の連中は意地汚く盗人のような奴が多い。【播磨国】
こいつらは悪知恵ばかりで道義を知らず、主君に仕えても奉公そっちのけで私腹を肥やす盗賊みたいなヤツばかりで武士の風上にも置けない。
太古の昔から、こいつらが善行に目覚めたことは一瞬だってなかった。【淡路国】
多少は誠実だがダラダラとしまりのない退屈な連中ばかりで、まともな人物が輩出されることはないだろう。
各国とも全体的に短く、盗人みたいな本州側(但馬・播磨)と、ダラダラと退屈な島国(淡路)、ハイおしまいという投げやり感が強いです。
作者の性格もあるのでしょうが、どこの国であっても100%嫌なヤツばかりではなかったはずなので、そのよかった人たちによる誠実なエピソードも紹介した貰えたらと思ってしまいます。
【中四国&九州編へ続く】
※参考文献:
北条時頼『六十六州人国記』東京洛陽堂、明治44年5月