現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【中部&近畿編】:7ページ目
奈良県(大和国)
大和国の人々は、だいたい山城国と似ているけれど、ちょっとぶっきらぼうで京都に近いほど欲深く、離れるほど陰キャな傾向がある。
口先だけで出世したがり、二枚舌を使うのも当たり前な連中だけど、芳野(吉野山地)だけは別で、あそこは近畿地方でも特に心の清らかな人々が住んでいる。
しかし彼らは教養がなく、知性も低い。欲がないから清らかに見えるけど、向上心に欠ける者が多い。
吉野山地の人々だけは別格と褒めてみたものの、やっぱり「あれは欲がないから清らかに見えるだけで、結局は向上心に欠けて知性も教養も低い」とこき下ろしています。
でも、この作者のことですから、向上心があったらあったで「がめつく強欲だ」などとけなすことでしょう。
和歌山県(紀伊国)
この国の連中は義理を知らない上にとんでもなくガサツで、主君は家臣や領民を搾取し、家臣や領民はそんな主君をバカにすること、言語道断である。
牟婁(むろ)、日高、在田郡の連中は特にワガママだが、意外にヘタレなところもあり、リーダーなしで一揆を企てたり、めいめい勝手にお山の大将を気取ったり、もうグダグダである。
とかく考えなしの勢いだけで行動し、ちょっと上手くいかなくなると弱気になってしまうところは、治承の乱(源平合戦)の頃から変わらない。
伊都、名草、那賀、海部郡の連中は南部地域と比べてこれと言った性格の難はなく、理非の分別もあるが、欲深さにかけては日本一だろう。
イケイケのようでいて実はヘタレ、そんな評判(あるいはそれを裏づけるエピソード)が源平合戦の頃からあったのか?とかく散々です。
ところでどの地域がどうで、この地域がこう……という決めつけが多いですが、作者がその地域でどのくらいのサンプルデータをとったのか、ちょっと知りたくなります。