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かつて大相撲の断髪式は土俵に直接正座して行っていたって知ってた!?

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なぜ断髪式をする力士の座り方は変わったの?

断髪式をする力士の座り方が変わった理由については、相撲ファンたちの間でも

(1) 正座を長時間できる力士が少なくなった
(2) 断髪式でハサミを入れる人が全体的に多くなったことや、出席者の高齢化などもあり、引退力士が正座するより椅子に座る方が髷にハサミを入れる人がラクだから

など、様々な意見が出ています。

どれも一理ありますが、実際に力士が正座をしているときと椅子に座っているときの「髷にハサミを入れる人との頭の高さの差」を考えると、(2)が有力なのではないでしょうか。

確かに、正座している力士の髷にハサミを入れるにはより腰を曲げた前かがみの姿勢を取らなければならず、高齢の出席者の中にはつらい人もいるでしょう。

ちなみに土俵上は「女人禁制」のため、断髪式でハサミを入れるために土俵上に上がれるのは男性だけです。

しかし近年では、実母などの女性にハサミを入れてもらうために、力士が途中で土俵下や土俵に隣接されたステージへ移動する事例も見られるようになりました。

伝統に則って行われている断髪式も、時代とともに少しずつ変わっているのですね。

参考
Wikipedia「断髪式」「双葉山」
(※facebookグループ「相撲史探訪」内の相撲ファンの声も一部参考にさせていただきました)

 

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