ボストンで茶杓の会が行われました
茶杓(ちゃしゃく)ってどんなものかご存知ですか?
茶道で抹茶を掬うための竹でできた道具です。お茶のお稽古をされている方でないとなかなか馴染みがないこの道具ですが、茶杓は茶事や茶会において客をもてなすために亭主みずからが作るのが本来の約束事でもあり、小さいながらも茶杓イコールその方の人格とまでいわれる奥の深い道具でもあります。
お茶が中国から伝来してきた頃、象牙でできた茶匙を使用していたものがいつの間にか竹で作るようになったと言われる茶杓。
日本独自の文化といっても過言ではありません。
11月5日、この茶杓の講演会と実演会がアメリカはボストン日本国総領事公邸で行われました。
日本で培われ発展してきた茶道という「型」、そしてそれを一番体現しているといわれる茶杓について、単独で海外で紹介されるのはきわめて珍しいこと。単なるティーセレモニーだけでない「茶道」という日本独自の文化をもっと世界に知ってもらうひとつのきっかけになれば素敵ですね。