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【逆賊の幕臣】家康の盾となり散った猛将・小栗忠政――松坂桃李演じる忠順へと繋がる「又一」の武勇【後編】

【逆賊の幕臣】家康の盾となり散った猛将・小栗忠政――松坂桃李演じる忠順へと繋がる「又一」の武勇【後編】

令和9年(2027年)大河ドラマ「逆賊の幕臣」で主人公となる小栗忠順(おぐり ただまさ)は、先祖代々徳川家に仕える譜代家臣の末裔です。

小栗家の棟梁は代々「又一(またいち)」の通称を襲名していますが、この名は祖先の武勇に由来するものでした。

【前編】につづき、小栗又一の名を天下に知らしめた小栗忠政(おぐり ただまさ)を紹介します。

前編のあらすじ

「又もや一番槍」家康の側近として武功を重ねた小栗忠政(おぐり ただまさ)は、軍律違反によって謹慎を命じられてしまいます。

しかし謹慎中もさらに武功を重ねたことで、家康に帰参を許されました。そんな忠政はさらに活躍を重ねていくのですが……。

【前編】の記事はこちら

大河『逆賊の幕臣』小栗忠順(松坂桃李)の通称・又一の由来!祖先・忠政の一番槍に生きた武勇【前編】

令和9年(2027年)大河ドラマ「逆賊の幕臣」で主人公となる小栗忠順(おぐり ただまさ)は、先祖代々徳川家に仕える譜代家臣の末裔です。小栗家の棟梁は代々「又一(またいち)」の通称を襲名していま…

旗指物と愛刀のエピソード

かくして再び家康に仕えた忠政は、使番を務めることになりました。使番とは伝令の任務を負うため、それとわかるように一定の旗指物を背負うのが決まりです。

これに帯して忠政は「自分の旗指物を使い続けたい」と家康に申し出ました。

忠政の旗指物とは、白地に黒い五輪塔を染めたものです。それが先の高天神城攻めで、敵の返り血を浴びて白地がすべて真っ赤に染まってしまいました。

此度の槍働きは、神仏のご加護あればこそ……ちょうど機嫌のよかった家康は、忠政の申し出を特例として認めたそうです。こういうあたり、空気を読むのも巧みだったのでしょうね。

ともあれその後も忠政は武功を重ね、天正10年(1582年)に武田家が滅亡すると甲府に足を踏み入れます。

そう言えば、雨宮何某から刀を預かっていたっけな。もしかしたら、遺児が甲州にいるかもしれん……そんなことを思い出した忠政は、家次の遺児を探しました。

すると雨宮の遺児が恵林寺に身を寄せているとの情報が入ったので、さっそく訪ねてみることにします。

忠政「これをそなたに、と預かって来た」

男児「……忝(かたじけの)う存じます」

亡き父の愛刀を受け取る態度に感じ入るものがあったのか、忠政はその子を家臣として召し抱えることとしました。

いつ寝首を掻こうとするかもしれない者を召し抱える忠政の度胸はもちろん、父親の仇と知りながら忠政に仕えた男児の覚悟も見上げたものと言えるでしょう。

2ページ目 最期まで家康に忠義を貫く

 

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