【豊臣兄弟!】松下洸平が魅せた“家康の野望”と本音!数正との感動再会、見事な伏線回収を考察
「薬草集め……」と、小さな声で答えた家康。
「ん?」「ん?」「ん?」と、聞き返す豊臣軍団。
「徳川殿の楽しいと思うことを教えてくだされ。拙者もやってみたい」と、真正面から家康に問うた秀長(仲野太賀)。
そして、「拙者も」とばかりに頷く浅野長政(大地伸永)、笑顔で催促する三好吉房(上川周作)が“さぁ教えてちょ!”とばかり家康(松下洸平)に答えを要求しました。
豊臣家の圧に負け「薬草集め……」と呟いてしまい、声ちっちゃ!とばかりに「ん?」「ん?」「ん?」と再度答えを催促され、「薬草集めっ!」と大声で答えてしまいましたね。
この場面、第14回『絶対絶命』で「人間は得体の知れぬものを怖いと思うそうじゃ。わしはあやつらが恐ろしい」と石川数正(迫田孝也)に告白した家康を思い出しました。
時に、思い切り媚び・平気で頭を下げ・遠慮なくパーソナルスペースに入り込み・自分も家族も平気で犠牲にする……その代わり、絶対的な服従を求める豊臣兄弟の“得たいの知れない恐ろしさ”。
そんな敵の笑顔の圧に負ける「可愛い部分」も見せるのが松下洸平さんの家康の魅力。(この松下・家康とコンビの迫田・数正で『大河』やってほしいという声もよく見かけました)
第41回『家康の野望』。
得体の知れない豊臣家や“おなごたち”の強さ・秀長の過去語りと家康の過去がシンクロした瞬間・「誰も失いたくない」人のひとりだった石川数正との再会・そして最後に語った「長生きしてやる」家康の野望が描かれました。
そして、今回は、いくつかの長い伏線の回収がともなった回。家康と秀長の対峙を振り返り、史実と比べつつ考察してみました。
第41回『家康の野望』の考察に関して、こちらの記事でも紹介しています。
【豊臣兄弟!41回】秀長との対面・陣羽織・数正との再会…史実での真相は?家康の野望を紐解く
「豊臣のおなごは皆たいしたものじゃ」
「豊臣兄弟!」では、無理矢理離縁させられ家康に嫁いだあさひ(倉沢杏菜)が、徳川カラーの緑に身を包み「私は人質」という立場を示しつつ堂々と直球で家康に物申す強さを持つ女性として描かれました。
家康に嫌味を言われようが意に返さず、「母親の大政所(坂井真紀)をあさひの病気見舞いで岡崎に寄越す」という豊臣の申し出を断れば、世間は「徳川は礼儀位知らずの臆病者」と言われると家康に圧をかけるあさひ。
根負けして「上洛する」と告げた家康が「そなたといい、お母上といい、豊臣のおなごは皆たいしたものじゃの」と認めるセリフがいいですね。
豊臣のおなごたちにも得体のしれない底知れない強さを感じたようでした。
実際、秀吉が「天下人」になる過程で、母姉妹と正室・寧々の力は不可欠でした。
姻戚関係を築き家康の臣従の流れを作り外交の要となった妹、3人の後継者候補を育てた姉、70歳を超えた高齢で人質となり家康の臣従と上洛を促した母。
※母親の大政所に関して、こちらの記事でも取り上げています。
【豊臣兄弟!】妹に続き母・なかまで徳川の人質に…秀吉に最大の打撃を与えた大政所・史実の哀しき最期
そして、無名時代から秀吉を支え、北政所になってからは人質管理や外交的役割を担い政権の内側を安定させた寧々。
史実で家康が彼女のことを称賛して「たいしたもんじゃ」のセリフを言ったか?はわかりません。
けれど、合戦での武力ではなく婚姻・人質・内政を通じた「家族外交」で、家康との関係修復し天下統一の大きな転換点(史実の詳細には諸説あり)になった“豊臣のおなごの力”は、認めていたのではないでしょうか。



