長崎まで斬られにゆきます…NHK「西郷どん」で描かれなかった西郷の幼なじみ・大山綱良の最期
先週のNHK大河ドラマ「西郷どん」では、幼なじみの大山綱良(おおやまつなよし)の獄中シーンが描かれました。北村有起哉さんが演じる大山綱良が監獄の格子にしがみ付き、大久保利通に向かって「お前1人で極楽に行こうとしても、俺たちが地獄に引きずりおろしてやる!」という意味の台詞を吐き捨てる。
最後の「ぬぁははははは!」というエキセントリックな笑い声が鮮烈な印象を残しました。番組公式インスタグラムによると、あのシーンが大山のクランクアップだった模様。
その後どうなったのか気になりすぎる!というわけで、今回は大山綱良の投獄後と最期をご紹介します。
そもそもなぜ投獄されたのか
まず軽くおさらいです。初代鹿児島県令(今でいう県知事)に就いた大山綱良はなぜ投獄されたのか。それは、政府の反逆者となって西南戦争に征く幼なじみの西郷のために、官金を軍資金として出したからです。
この人は本当に西郷が大好きなのです。大好きすぎて、今の県知事がやったらアウトすぎる行動西郷のためにをどんどんやっちゃうのです。まず、西郷が政府を辞めて鹿児島に戻り私学校を設立した時にかなりの援助を県から出しました。これももちろん大山の判断です。
しかもその私学校出身者を贔屓してどんどん県官に取り立てました。
その時はまだ逮捕には至りませんでしたが、西南戦争の軍資金を出した事は立派な国家への反逆です。大山は捕まり、東京へ送還されます。
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