食べ方いろいろ至福のグルメ「ふぐ料理」の伝統はなんと縄文時代から始まっていた:2ページ目
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フグ食の伝統は縄文時代から始まっていた!
日本人がフグを食べ始めた歴史は古く、フグの骨が貝塚から見つかっていることから縄文時代にさかのぼると言われています。毒を持つ危険な魚でありながら人気の食材でもあったらしく、フグ毒で中毒死した家族と思われる5人分の人骨がフグの骨を囲んで出土した遺跡もあります。
平安時代の薬物書である『本草和名』には『布久(フク)』と記されており、当時から現代に近い呼び名だったことが分かりますが、どのような料理法だったかは残念ながら不明な点が多いです。
縄文時代から食べられていた割には地味な存在だったフグが歴史の表舞台に登場してくるのは、豊臣秀吉による朝鮮出兵の時です。次項では、秀吉とフグにまつわる話、そしてフグ料理が花開いた江戸時代のフグ事情をご紹介します。
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