[今さら聞けない幕末] で結局、尊王攘夷とは何?3つの時期に分けて解説:3ページ目
③1864年後半~ 尊王攘夷は時代遅れ
長州にも、目覚めの時がやってきます。攘夷と称して外国船をテロ攻撃した報復で、外国の四カ国艦隊にボコボコにされ、悟るのです。「攘夷って、無理じゃね?」尊王攘夷論は机上の空論だと気がついたのです。攘夷の前に自分たちの軍事力増強の必要性を感じた長州は、同じく外国と戦争して負けた事のある薩摩藩と薩長同盟を結びます。
両藩は、「尊王攘夷」の「攘夷」が無理だとわかったのでポイッと捨て、代わりに持ってきた言葉は「倒幕」。将軍慶喜と口論になった薩摩の島津久光がついに幕府を見限り、薩長を中心に「尊王倒幕」思想が誕生したのです。ここから「尊王攘夷」に代わって「尊王倒幕」のスローガンが、日本全国にじわじわ広がってゆきます・・・。
今さら聞けない幕末
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