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大名同士の確執も絡む江戸時代の相撲。かつて「横綱」は番付上の地位ではなかった
横綱というと、最高位で最も強い力士のことですが、江戸時代は大関が最高位でした。
横綱と呼ばれる力士がいなかったわけではありません。ただ、現在のように番付上の地位ではなく、吉田司家(よしだつかさけ)という家元から白麻で編んだ太いしめ縄を締めることを許された、力量のよい大関力士のことだったのです。この、白麻で編んだ太いしめ縄が「横綱」という名称だったそう。
横綱をしめられる人はどんな人?
そして、この横綱をしめて土俵入りできるかどうかは、必ずしも実力と比例するわけでもなかったようです。というのも、大名同士の確執も絡んでいたので、どんなに実力があるからといって横綱になれるとは限らなかったのですね。
記念すべき、最初の横綱は、谷風と小野川でした。ちなみに谷風は、明治6年(1769年)から27年の間に、計70場所を務めて、負けはたったの20回。小野川は最初は大坂相撲でしたが、途中から江戸相撲に加わり、63連勝中の谷川を破ったことで、話題になりました。
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