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【古代史の謎】異質な名を持つ「ヲホド王」この大王の正体は天皇家のご先祖・継体天皇だった

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キーマンとしてのヲホド王

ヲホド王をめぐる議論で、特に重要なのが今城塚古墳です。

大阪府高槻市にあるこの前方後円墳は、発掘調査によって大王の墓と考えられています。そして、これこそがヲホド王の墓であると推測されています。

もしこの見方を採るなら、かなり興味深いことになります。イリ系王朝やワケ系王朝の大王墓が大和川水系にあるのに対し、ヲホド王の墓は淀川水系にあるからです。

王の墓がある場所の違いは、その王がどの地域を基盤としていたのかを考える手がかりになります。

この違いから、イリ系王朝からワケ系王朝へ政権が移り、その後にヲホド王の一族が大王になったとする王朝交代論も唱えられています。

その他にも、これらの王朝はヤマト政権を豪族の連合体であり、イリ系とワケ系が交代で大王を出していたとする王朝輪番制論もあります。

どちらの説にしても、イリ系とワケ系の両勢力が衰えたあとでヲホド王の一族が大王になったと考えている点がポイントです。そして六世紀のヲホド王、すなわち継体天皇から現在の皇室につながると考えられているのです。

ただし、ヲホド王がどのような経緯で大王になったのか、応神天皇との血縁がどこまで事実なのかについては、まだ議論があります。

ヲホド王は単なる古代の王ではなく、古代日本の王権がどのように受け継がれたのかを考える上で重要なキーマンでもあるのです。

参考資料:出口治明『10人の英傑が「この国」を変えた 大転換の日本史』2025年、PHP研究所
画像:Wikipedia,PhotoAC

 

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