朝ドラ【風、薫る】日本髪はなぜダメだった?“女子断髪禁止令”の時代にバーンズ先生が教えた看護の基本:4ページ目
頑張れ!トレインド・ナースの卵たち
『女子断髪禁止令』に観られるように、女性が自立して職業を持ち、外見的にも新しい風を取り入れることに対して偏見が多い時代。
ドラマの中でそれを象徴する場面がありました。
生徒の一人でプライドの高い玉田多江(生田絵梨花)は、実家に戻る前にせっかくの束髪を日本髪に戻します。
実家では、医者の父親が娘の許可なく見合いを勝手に進めています。さらに「お前は嫁入り修行のために看護を学んでいる。婚家にとってもいいだろう」と暴言。しかも「看護の勉強」を「夫を支えるためのもの」と言います。
医師でもこんな認識なのか……さすが「看護」という認識がない時代の日本だけあるなとうんざりする場面でした。
けれど、そんな父親に言い返せない多江。思わず「言い返してやれ!」と肩を揺さぶり励ましたくなりました。
こんな壁をこじあけ道を切り開いていった実在の人物、大山捨松(多部未華子)、バーンズ先生(アグネス・ヴェッチがモデル)、校長の梶原敏子(矢嶋楫子がモデル)、宣教師メアリー(マリア・T・トゥルー)。
そして、看護婦となり現場を改革し「日本のナイチンゲール」となった一ノ瀬りん(大関和がモデル)や大家直美(鈴木雅がモデル)etc。
身に付けた学問を『世を渡る翼となり、身を守る刀になる』にした彼女たちを改めてリスペクトしました。
医師でさえ女性の「看護」を「嫁入り道具」と考える時代。これから病院の看護実習でいろいろな方面から差別や偏見にあいそうですが……
頑張れ!私たちの時代までに繋がる道を切り開いたトレインド・ナースの卵たち!
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参考:ポーラ文化研究所「もっと知りたい日本髪 束髪」



