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『豊臣兄弟!』人質は万丸だけではなかった…光秀・お市・義景まで縛った第16話の残酷な構図を考察

『豊臣兄弟!』人質は万丸だけではなかった…光秀・お市・義景まで縛った第16話の残酷な構図を考察

 
2026/04/28

『信長様の目は欺けぬ。こうするしかないのじゃ。こうするしか』

震え声でつぶやいた明智光秀(要潤)。今にも崩れ落ちそうな自分を、必死に支えているようでした。

「豊臣兄弟!」第16話『覚悟の比叡山』。魂が抜け落ちたような光秀の背後には、女性や幼い子供たちの亡骸が。戦闘の意思はなく武器も持たない民が殺された比叡山延暦寺の虐殺

人々は、死の瞬間まで、だたひたすら命乞いを(せめて幼い我が子だけでもと)願ったことでしょう。

藤吉郎(池松壮亮)は、光秀にかける言葉も失い、涙を浮かべて立ち尽くしていました。

最近、信長を演じる小栗旬さんが、インタビューで「15話ぐらいまでは、週刊少年ジャンプのような物語になっていると思うので、ワクワクしながら見ていただける」と答えていましたが、16話は辛い展開になってきました。

「人の命」を手駒として利用する時代。今回は、それぞれの立場の『人質』がいました。

▪️避難する民を「盾」にする朝倉義景(鶴見辰吾)
▪️「手柄」の褒美で織田家に縛られる明智光秀
▪️養子とは名ばかりの人質にされた万丸(小時田咲空)
▪️人質だったのに浅井長政(中島歩)を支える存在となったお市(宮﨑あおい)

無念、怒り、悲しみ、絶望……それぞれの思いと決意を考察してみました。

手柄に城を貰い大名になり「織田の人質」状態となる光秀

信長(小栗旬)に怪しまれないよう「女子供も皆殺し」の命令に従った光秀。けれど、足利義昭(尾上右近)には「いつからそんな外道に成り下がった!」と責められます。

苦悶の表情で頭を下げ、畳に突っ伏した光秀からは、耐えかねたようなうめき声が。

そこで、カメラがす〜っと“引き”になり、広間の大きな空間の中に、たった独りポツンと置き去りにされたように小さくなった光秀の姿が映し出されます。

取り返しのつかない絶望・後悔・孤独を表すような場面でした。

信長からは正直もう逃げたいのに、虐殺の手柄で「城」を貰い大名になってしまった光秀。まるで、織田家に釘付けにされた『人質』のようです。

要さんによると、この件が「本能寺への第一歩になり、信長に対する怒りのボルテージが高まっていく」そう。

どん詰まり状態の光秀と、切腹も覚悟で民を逃すも調略に成功し辛くも生き延びた藤吉郎。二人の明と暗のコントラストが浮き彫りになりました。

2ページ目 無辜の民を我が身のために「人質」とする朝倉義景

 

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