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「関の山」は山じゃなかった!「高嶺の花」「玉の輿」も意外すぎる言葉の由来

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高嶺の花はどんな花?

「高嶺の花」の由来となった花は、シャクナゲ(石楠花)です。

険しい高山地帯に自生し、容易に近づいて採ることができないほど美しい花であることから、手の届かない憧れの存在や対象を指す言葉として使われるようになりました。

シャクナゲは今でこそ身近な花ですが、本来は標高の高めの山に自生した高山植物でした。筆者も標高2000m程の山で、5月ごろにシャクナゲをよく見かけます。昔の人はめったな理由では登山しないため、道の切り開かれていない場所に咲く可憐な花をあこがれの存在と重ねたのでしょうね。

ちなみにシャクナゲの原種はアジアからヨーロッパに渡ったそうです。イギリスのロスチャイルド家のライオネル・ドゥ・ロスチャイルドという方は品種改良に生涯をささげ、その成果であるイギリスの「エクスベリーガーデン」は世界一のシャクナゲ庭園として知られています。

開花期は4月下旬~5月中旬、シャクナゲの鉢植えは母の日ギフトしても人気。花言葉は「威厳」や「荘厳」です。贈り物にもぴったりですね。

玉の輿の「玉」って誰?

ズバリ、「玉の輿(たまのこし)」の語源は、徳川三代将軍家光の側室、桂昌院のこと!

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桂昌院は、元々はお玉という名前の八百屋の娘でした。将軍の側室へと出世した「お玉」が、立派な「輿」に乗って大奥へ入ったことから、このシンデレラストーリーが「玉の輿に乗る」という言葉になり、定着したとされています。

八百屋で働いていたところを見初められたわけではなく、奥女中として大奥に入って家光の寵愛を受けるようになったので、実際に輿に乗って大奥に入ったわけではないのですが、この言葉からはお玉が成り上がった様子が手に取るようですね。

のちに側室として綱吉を出産、将軍の生母にもなりました。人生とはわからないものですね。

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