【豊臣兄弟!】愚将なんかではない!15歳で国主、26歳で討死…史実で辿る斎藤龍興(濱田龍臣)の壮絶な生涯:3ページ目
それでも終わらなかった龍興の人生
ですが、龍興の物語はここで終わりません。
国を失った若き元国主は、隠棲して余生を送ったわけではありませんでした。
もしここで全てを諦めていれば、同盟関係にあった武田信玄を頼る道もあったでしょう。実際、信長に追われた武将の中には、信玄の庇護を受けた者も少なくありません。
それでも龍興は、美濃奪還を目指して反信長勢力の中に身を投じます。長島本願寺や三好三人衆、そして越前の朝倉義景(演:鶴見辰吾)と行動をともにしました。
そして26歳。天正元年(1573年)、織田信長による朝倉義景追討戦、刀禰坂の戦いでその生涯を閉じました。
龍興は、自ら槍を振るい、最後まで戦場に立ち続けたと伝えられています。
確かに、彼は勝てませんでした。
しかし、15歳で家を継ぎ、信長という時代の怪物と向き合い、国を失ってもなお戦い続けた人物です。それを、ただの「甘やかされた三代目」と言い切ってしまってよいのでしょうか。
もし彼が、もう少し年長になってから美濃を継いでいたら。もし父・義龍がもう数年長く生きていたなら。
信長をほとんど寄せ付けなかった義龍とともに、戦国の勢力図は違った形になっていた可能性も、決してゼロではないはずです。
少なくとも、斎藤龍興という名前は、今とは違う語られ方をしていたのではないでしょうか。
龍興を「愚将」の一言で済ませていい人物ではない。筆者は、常々そう思っています。
そしてー。
龍興の傍らで、同じく運命に翻弄されながら美濃再興を支え続けた一人の男がいました。刀禰坂の戦いで龍興とともに討ち死にした長井隼人佐道利です。
おそらくは、『豊臣兄弟!』には登場することのない道利。しかし、龍興を語るなら、この人物を抜きにすることはできません。
その真の姿については、またあらためてお伝えします。
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