『豊臣兄弟!』菅田将暉ビジュアル公開!軍師・竹中半兵衛は美貌と理性を持ち合わせた戦国インテリだった:3ページ目
「小便」にまつわるエピソード2つ
竹中半兵衞衛にまつわるエピソードで有名なものといえば「小便事件」。
前述した、「稲葉山城のっとり事件のきっかけにもなった」(諸説あり)ともいわれています。
政に興味を持たない主君・斎藤龍興に、まじめなことしか言わない半兵衛が煙たく疎ましかったのか、龍興サイドの家臣が、やぐらの上から小便をかけバカにしたというエピソードです。
その行為にキレた半兵衛。その場では静かに立ち去ったものの、数日後に稲葉山城に攻め込んで乗っ取り、その家臣は叩き斬ったとか。
さらに、半兵衛は息子に戦の話をしている最中、息子が小便に立ち上がったので「竹中の息子なら戦の話に夢中になれ」と怒ったという話もあります。「夢中になって漏らすべきだ」とも。
単純に話を切られたので怒ったのではなく、もしかしたら自身が体が弱いことから、排泄のタイミングなど身体の状態がとっさの判断力や精神力などに影響することを誰よりも理解していていたからかもしれません。
“排泄のタイミングも行動計画の中に取り入れる”という慎重さを持て!という考えがあったのかもと想像してしまいます。
剣の強さだけではなく、己を律することで戦国を生き抜こうとした半兵衛。“小便へのこだわり”という一見笑い話のような逸話も、半兵衛が「戦う前に自分を整える」人物だったことを、物語っているのかもしれないと思いました。
最後に
戦国の世を表現する作品では、とかく勇猛果敢だったり壮絶な悲劇を迎えたりするヒーローが主流になるようです。けれども、竹中半兵衛は、整った思考と頭脳によって乱世を生き抜いた、少し異質な存在だったように思います。
半兵衛に関する逸話や美談の多くは、後世の創作によるもので、史実上の実像が不明瞭な人物だそう。
けれど、私見ですが、大河ドラマは、ときに明確ときに不明瞭な史実と創作を織り成して作られる脚本、役者の演技、大道具・小道具、撮影手法ほか、さまざまなスタッフのクリエイティビティが集結した「総合芸術」だと思います。
その大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、菅田将暉さんはこの役をどう立ち上げるのか。
画面の端で、わずかな表情の揺れや、慎重すぎるほどの振る舞いが描かれるなら。史料に残る竹中半兵衛と大河の菅田半兵衛が、静かに重なり合うのかも……と、登場を楽しみにしています。
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参考:
・東大教授がおしえる やばい日本史 本郷 和人
・軍師 竹中半兵衛 笹沢 左保


