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「べらぼう」肝の据わった名軍師・てい誕生!随所に散りばめられた名セリフや軍師ぶりを考察【前編】

「べらぼう」肝の据わった名軍師・てい誕生!随所に散りばめられた名セリフや軍師ぶりを考察【前編】:3ページ目

〜蔦重栄華乃夢噺〜とあるように写楽誕生は蔦重の「夢の噺」

〜楽を写す。ありのままを写すのが楽しい〜

歌舞伎役者のリアルな表情をそのまま描く絵師だから「写楽」。そして、実は平賀源内だったと噂を流す、チーム蔦重らしい最高にふざけたプロジェクトです。

確かに史実では、「東洲斎写楽=阿波藩のお抱え能楽師・斎藤十郎兵衛」の説が有力で実際に「写楽」という絵師を世に出したのは蔦重ではありますが、「べらぼう」の中ではこうなるわけで。

このドラマ「べらぼう」は、〜蔦重栄華乃夢噺〜とタイトルにあるように、蔦重の「夢の噺」です。「噺」は、口編に新しいと書くところから、目新しくて独創的で相手を喜ばせるという意味もあるとか。

確かにこの「写楽プロジェクト」で源内先生を蘇らせることは、蔦重の“夢”であり、1年間「べらぼう」を見続けてきた源内ファンの視聴者を喜ばせています。

クリエーターたちが一同に集まり、活気の戻った耕書堂と蔦重。写楽プロジェクトを立ち上げ、江戸の街に「源内は生きていた」と思わせる(さらに、それを傀儡師の耳に入れて仇を打つ)……なんていうのは、べらぼうに面白くてワクワクする展開じゃないですか。

【後編】では、オタクぶりを見せる容保としたたかな蔦重のやりとり、このプロジェクトを形にするために苦労するチーム蔦重、大きな力となった軍師・ていを振り返って考察したいと思います。

【後編】の記事はこちら↓

『べらぼう』“見たい…” ていの腐女子な本音に心揺らいだ歌麿を考察——プロジェクト写楽、始動【後編】

芝居町で行われる「曽我祭り」で、蘭画のように役者の素顔をそのまま描いた絵を「写楽」という名前で売り「実は平賀源内が描いた」という噂を江戸中に流す……という「プロジェクト写楽」を始めたチーム蔦重。…
 

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