
大河ドラマ「べらぼう」のラスボス、実は田安賢丸(寺田心)?ほか…1月26日放送の振り返り&レビュー:3ページ目
蔦屋重三郎の号「耕書堂」ほか
平賀源内につけてもらった版元の号。書をもって世を耕す、耕書堂(こうしょどう)。実によい心意気ですね。
まぁそんな源内先生は、田沼意次の意を受けて亡き徳川吉宗の文書を偽造(改竄)していますが……。
いやいや、これで政治の硬直がほぐれて先に進むのであれば、つまり書をもって世を耕しているということ(屁理屈)です。
そっちはともあれ、蔦屋重三郎には耕書堂の他にも号や別名がありました。
蔦屋重三郎の名前
- 本名:喜多川柯理(きたがわ からまる)
※実家は丸山(まるやま)。 - 屋号:蔦屋(商売上の名乗り)
- 通称:重三郎(成人男性が用いる。本名を呼ぶのは憚られるため)
- 狂号:蔦唐丸(つたの からまる)
※狂歌師としての号。
また蔦重には薜羅館(へいらかん)という号もありました。薜羅とは蔓(つる)や蔦(つた)を表し、そうした植物で編んだ隠居者の衣服や住居を意味するそうです。
見たところ晩年の号ですが、劇中では用いられるのでしょうか。
なお蔦屋重三郎の商標は「富士山に蔦葉」。蔦葉紋はその繁殖力から一家繁栄などを象徴し、武家などに好まれています。
今後あちこちにこの商標が散りばめられることでしょう。