
玉川島田、元禄勝山…吉原遊女たちの髪型(日本髪)をビジュアル解説!大河「べらぼう」が百倍楽しめる!:2ページ目
御所風髷(ごしょふうまげ)
江戸時代中期ごろ
御所に仕える女官の髪型をアレンジしたもので、解くとする下げ髪になるシンプルなものです。
上流階級から庶民・花街まで幅広く流行したものの、ほどなく廃れてしまいました。
根下り兵庫(ねさがりひょうご)
江戸時代中期ごろ
島田髷が流行したことで劣勢だった兵庫髷ですが、享保年間(1716~1735年)ごろに復活。
名前の由来は髷の根が低く下げられていること。小作りで品のある髪型として、太夫(高級遊女)や女郎たちに人気がありました。
懐月堂派(かいげつどうは)や奥村政信(おくむら まさのぶ)の画に多く登場するので、機会があったらチェックしてみましょう。
横兵庫(よこひょうご)
江戸時代中期~後期ごろ
頭頂部に大きな髷をつくる立兵庫のアレンジバージョン。髷を横に倒し、左右の鬢を大きく張り出したのが特徴です。
吉原遊女の象徴的な髪形として知られ、簪(かんざし)や櫛(くし)の豪華さで遊女たちの財力≒客からの人気が競われました。
この発展形に両兵庫(りょうひょうご)や伊達兵庫(だてひょうご)があります。