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道長が世を去り、嵐(戦乱の世)が来る…大河ドラマ『光る君へ』最終回(12月15日)放送の振り返り

道長が世を去り、嵐(戦乱の世)が来る…大河ドラマ『光る君へ』最終回(12月15日)放送の振り返り:3ページ目

ちぐさ(菅原孝標女)について

日本史上でも有数の『源氏物語』ファンとして知られる文学オタク・菅原孝標女(たかすえの娘)。本作ではちぐさという名前になっています。

まひろがその作者であるとも知らず、滔々と『源氏物語』を評論する図は、何とも微妙な気持ちでした。

もし事実を知ったら、感激と恥ずかしさのあまり卒倒してしまうのではないでしょうか。

なんせ『源氏物語』全巻を与えられた時点で「后の位も何にかはせむ(皇后にしてくれると言われても、この喜びほとではない)」と喜んだくらいですから……。

それにしても、まひろも人が悪いですね。いや、熱烈に慕われても面倒くさいでしょうから、やはり言わなくて正解だったのでしょう。

ちなみに、まひろとちぐさが実際に会った記録はないし、多分会ってもいないと思います。

ただ菅原孝標女は寛弘5年(1008年)生まれなので、万寿2年(1025年)時点で18歳。そこまでまひろが生きていれば、物理的に会うことは不可能ではありません。

とりあえず「もし菅原孝標女が藤式部(紫式部)に会ったらどうなるか」という平安文学ファンの密かな願望を叶えてくれる一幕でした。

4ページ目 ききょう(清少納言)の晩年は?

 

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