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世界初の自販機はなんと「聖水」!?日本の自動販売機の進化の歴史を辿る

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そして戦後の1953(昭和28)年、10円銅貨の発行と同時に登場した入場券自動販売機が、正式には日本で初めてといえるでしょう。急国鉄の上野駅に、中山式と呼ばれる十円発売機が設置されました。ただしこれは自動といっても、手動式でした。

また翌年2月10日には、自動保険販売機が、東京・上野の両駅に登場します。これは、興亜海上火災の旅行保険で、有効期間は一週間。二百円をだすと二万円を保証する、というものでした。

清涼飲料水の自動販売機といえば、やっぱりコーラが最初。1957(昭和32)年にアメリカのコカ・コーラ社が日本に上陸し、自動販売機とルートセールスによる販売戦略を展開しました。

それから5年後に、ようやく国産の自動販売機も登場しました。この1年で、全国に880台が設置されたようです。この自動販売機を製造したのは、新三菱重工業(現・三菱重工業)で、アメリカのメーカーとベンド社との技術提携でした。

40円を入れると、190ミリリットル入りのコーラが、あの胴のくびれたビンででてくる姿は、当時の日本人には驚きだったようです。飲料の容器が、ビンから缶になったのは1970(昭和45)年のこと。

これによってコーラだけでなく、他の清涼飲料水の自動販売機が急速に普及したのでした。

参考:黒崎貴『自販機入門』(2016 株式会社日本食料新聞社)

 

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