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三郎(道長)がミチカネの弟だったなんて……大河ドラマ「光る君へ」1月28日放送の重要トピックを振り返り!

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一、五節舞について

四人の姫君が天皇陛下や公卿・貴族らの前で披露した五節舞。華やかな装束と優美な所作で観客たちを魅了していたことでしょう。

そんな中で、一人ぎこちなく舞うまひろは、なんと言うか人形浄瑠璃の人形みたいなぎこちなさ。まひろの下手さを巧みに演じている姿が印象的でした。

この五節舞は新嘗祭(にいなめさい)のフィナーレを飾る豊明祭で神々に奉納されるもので、平安絵巻を描く上で欠かせない楽しみと言えるでしょう。

そんな中、居眠りしている三郎と、にっくきミチカネを発見。まひろの煮えくり返る胸中は察するに余りあります。

ただ、「よくそんな余裕があるな」とは感じました。大きな失敗をしないよう一杯々々の状態で、舞台上から観客を一人ずつ見ていく余裕はなかなかないものです。

それでも特に叱責された様子はないことから、気がそぞろであっても無事に舞いあげたのでしょう。

五節舞は新嘗祭のほか、天皇陛下の即位を祝う大嘗祭(だいじょうさい)においても奉納され、今上陛下(現代=令和の天皇陛下)のご即位に際しても披露されています。

皇室に伝わる宮中行事は、その多くが大昔から伝わっているもの。機会があれば、是非とも拝ませてほしいものですね。

第5回放送「告白」

まひろ「母上を殺した咎人のことは許せと」
道長「兄を…知っているのか?」
まひろ「あの日…」
道長「虫けらは…お前だ!」
まひろ「三郎に会いたいって思わなければ…」
道長「俺は…まひろの言うことを信じる」

ついにお互いの正体を知ったまひろと道長。6年前の過去がよみがえり、物語は大きな山場を迎えそうです。ただ、歴史的にはあまり動かなそうですが……。

まひろを想い、兄・道兼を殴り飛ばす道長。果たして次週はどんな展開となるのか、楽しみですね!

※参考文献:

  • 笠原英彦『歴代天皇総覧 皇位はどう継承されたか』中央公論新社、2021年3月
  • 吉重丈夫『皇位継承事典 神武天皇から昭和天皇まで』PHPエディターズ・グループ、2019年2月
 

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