- No.195大田区はなぜ「太」田区じゃないの?思わず自慢したくなる東京の区名・地名に関するトリビア
- No.194一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介
- No.193かつては”幻の豆”と呼ばれていた山形名物「だだちゃ豆」はなぜ ”だだちゃ” と呼ぶの?
シラスとシラスウナギの違い?青海苔とアオサの違い? 知ってるようで知らない和の食材【その1】:2ページ目
青海苔とアオサ
よく勘違いされているのは、浅草海苔とスサビノリ、青海苔とアオサ。二つとも前者の品種が採れなくなってきて、代用品が浅草海苔とか青海苔という「商品名」で売られてしまっていることがあります。※原材料名にはきちんとかかれています。
青海苔を買い求めてみましたが香が高く、アオサはほぼ香りがありいません。
また、浅草海苔はやや紫がかっています。「江戸紫」という名前の佃煮もありますね。
乾燥海苔のルーツは紙にあり。「冷やかし」の語源にもなった浅草紙とは?
そういえば、はじかみってなんだ?
「はじかみ」とは漢字で「矢生姜」と書き、葉生姜の一つです。
焼き魚や卵焼きについていることが多いですね。
「矢生姜」と書くのは、矢のような形をしているから。
「はじかみ」と言う音の由来は、古い時代の中国での呼び名にあるようです。
中国では生姜のことを「生薑」と書きましたが、日本に伝わったときに「薑(はじかみ)」という漢字の代わりに「姜」という漢字が使われるようになったとか。
生という表記は、漢方薬で使われていた乾燥生姜と区別するため。
ちなみに「はじかみ」は古事記の歌にも登場しているぐらい古い食べ物です。
中・歌謡「みつみつし 久米の子等が 垣下(かきもと)に 植ゑし波士加美(ハジカミ) 口ひひく われは忘れじ 撃ちてし止まむ」(古事記712)
このときは「波士加美」と表記していますね。
はじかみは薬味で添え物だと思っていましたが、天ぷらや醤油漬けにもできるそう。
はじっこを噛むから「端噛み」と思っていた筆者。いやー恥ずかしいですね。
【その2】の記事はこちら
卑弥呼は何を食べていた?かば焼きはなぜ「蒲焼」と書く? 知ってるようで知らない和の食材【その2】
バックナンバー
- No.195大田区はなぜ「太」田区じゃないの?思わず自慢したくなる東京の区名・地名に関するトリビア
- No.194一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介
- No.193かつては”幻の豆”と呼ばれていた山形名物「だだちゃ豆」はなぜ ”だだちゃ” と呼ぶの?
- No.192万年筆の‟万年”っていったい何なの? 万年筆が日本で使われるようになるまで
- No.191もともとは「やよす」?東京の「八重洲」の地名は外国人の名前に由来していた。その名称の変遷を紐解く