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瀬名・信康と対立する五徳。悲劇「築山殿事件」を招いた信長への告げ口がこちら【どうする家康】:2ページ目
(1)築山殿はすごく意地悪で、何かにつけて私と三郎殿(信康)の仲を引き裂こうと、いつも三郎殿に悪口を吹き込むのです。
(2-1)築山殿は私を「女の子ばかり二人生んだって、何の役に立つのですか。武家の妻は男を生まねば存在価値がありません」といびるのです。
(2-2)そればかりか「こんな役立たずでは埒があかないので、側室を持って男を生ませなさい」と、勝手に武田の家臣・日向大和守(ひなた やまとのかみ)の娘を連れ込んで側室にしてしまいました。
(2-3)正室たる私の同意もなく、いくら姑だからってあんまりじゃないですか?というより側室を選ぶに事欠いて、敵方の人間とよしみを結ぶなんて何を考えているんでしょうか。
(3)築山殿は武田家に出入りしている唐人の医師・減敬(げんけい)と不倫しているんですよ。だから武田家に通じるよう、三郎殿に謀叛をそそのかしているのです。
(4)三郎殿を武田の先鋒として織田・徳川両家を滅ぼした暁には、三郎殿に徳川領に織田領を加えて与え、築山殿は小山田なる者と再婚するよう約束しているとか。
(5-1)三郎殿もひどいんです。いつも乱暴で、私に仕えていた侍女・小侍従(こじじゅう)を私の目の前で刺し殺し、彼女の口を引き裂いたのです。
(5-2)いったい彼女が何をしたのでしょうか。殺すほどの咎があったにせよ、主人たる私の同意もなくいきなり手を下すなど、乱暴にもほどがあります。
(6)近ごろ三郎殿はいかがわしい踊りを好むようになって、見物に行った際に「アイツの衣装が気に入らないし、踊りも下手だ」と踊っていた一人を弓で射殺してしまいました。
(7)またある時、鷹狩りで獲物がとれずムシャクシャしていたそうで、道で見かけたお坊様を「今日の不猟はコイツのせいだ!」と馬で引きずり殺してしまったのです。何という罰当たり!私は恐ろしくてしょうがありません。
(8)甲斐の武田勝頼からしばしば書状が届くのですが、そこには「早く三郎殿を味方につけよ」と催促ばかり。父上様がた、どうかご油断あそばされぬよう、お願い申し上げます。
……いやはや、もしこれらが事実であればとんでもない話ですね。
信長も、父親として娘の身が案じられてなりません。が、古来「一方聞いて沙汰するな」とはよく言ったもの。
そこで信長は、徳川家臣団の中でも日ごろから親しくしている酒井忠次(演:大森南朋)に尋ねました。
「これこれしかじかの書状が届いたのじゃが、果たしてまことじゃろうか?」
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