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織田信長もお気に入り!「長篠のヒゲ」こと豪傑・大久保忠佐の武勇伝【どうする家康】:2ページ目
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終わりに
その後も武田征伐や小牧・長久手の合戦、天下分け目の関ヶ原でも武功を重ねた大久保忠佐。ついには駿河国沼津2万石の大名となります。
しかし跡継ぎには恵まれず、二人の男児(竹丸、大久保忠兼)は相次いで夭折。このままでは無嗣改易(むしかいえき。跡継ぎがいないため御家断絶・所領没収)は免れません。
「頼む彦左衛門。そなたに跡を継いで欲しいのじゃが……」
忠佐は弟の彦左衛門(ひこざゑもん)こと大久保忠教(ただたか)に家を継いでくれるよう頼みましたが、彦左衛門はこれを辞退。
「それがしの奉公によらずして過分の禄を得るのは不忠というもの。そもそも禄は天下のものすなわち上様のものなれば、惜しまず返上するのが道理でしょう」
「この頑固者め!」
けっきょく跡継ぎがいないまま慶長18年(1613年)9月27日に忠佐は世を去り、沼津2万石は召し上げられてしまったのでした。
果たしてNHK大河ドラマ「どうする家康」には登場してくれるのでしょうか。見込みは薄そうですが、ワンチャン楽しみにしています。
※参考文献:
- 『寛政重脩諸家譜 第四輯』国立国会図書館デジタルコレクション
- 『日本戦史材料 第貮巻 三河物語 全』国立国会図書館デジタルコレクション
- 谷口克広『信長と家康 清州同盟の実体』学研プラス、2012年1月
- 小川雄ら編著『図説 徳川家康と家臣団』戎光祥出版、2022年10月
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