「鎌倉殿の13人」義経ロスなんて言ってらんない今後も怒涛の展開が…第20回放送「帰ってきた義経」振り返り:6ページ目
次週、八重の身に何が?!第21回放送「仏の眼差し」
次週の第21回放送は「仏の眼差し」。予告画面から察する限り、この眼差しの主=仏とは義時の妻・八重(演:新垣結衣)を指すものと予想されます。
義時の「妻の顔を思い出してしまいました」と、義村の「八重さん!」と切迫したセリフから、死亡フラグが立ちに立っています。
これまで色々な不幸に見舞われてきたけど、ようやく幸せな暮らしを手に入れたところで一気に落とす。三谷幸喜らしい脚本と言えるでしょう。
金剛(後の北条泰時。演:森優理斗)さえ生んでしまえば、その生母である阿波局(史実での呼称)の生死はストーリーに何の支障もありません。そもそも八重姫じたいはとっくにフェイドアウトしている存在ですし……。
新垣結衣が初出演!大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じる北条義時の初恋相手?八重姫の悲劇
幼馴染にして初恋の相手であり、そして最愛の妻である八重を失った義時は心の闇を増大させ、より一層えげつなさを増していく展開が目に浮かぶようです。
何より、後に正室となる比奈(姫の前。演:堀田真由)を自然な=なるべく義時に反感を持たない形で迎えるには、どうしても八重さんが邪魔になってしまいます。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では誰が演じる?北条義時が熱愛した正室・姫の前
さて、他のセリフはこんな感じ。
頼朝「天が与えた罰なら、わしは甘んじて受ける」
この罰とは大姫(演:南沙良)の病を指しているのでしょう。その後、20歳で亡くなるまでずっと寝たり起きたりの暮らしが続きます。
平安時代の悲劇のヒロイン、源頼朝の長女「大姫」その悲恋と貞操の生涯(上)
平安時代の悲劇のヒロイン、源頼朝の長女「大姫」その悲恋と貞操の生涯(下)
北条時政(演:坂東彌十郎)の「言うのぅ」は恐らく朝廷との駆け引き(の相談段階)。さすがに直後に映った後白河法皇(演:西田敏行)に直接は言わないでしょう。
りく「北条は安泰でごじゃいます」この抱いている赤子は念願の嫡男・北条政範(まさのり)と思われます。義時は江間の分家を立てているため、北条の家督はこの子が継ぐ予定ですが、果たして……?
「鎌倉中の御家人を集めよ。皆で捜すのだ!」
「あなたをお守りします」
これは一体誰の発言で、誰を捜す(守る)のか、声からはよく分かりません。そしてビジュアルだけで八田知家(演:市原隼人)がいよいよ登場。ワイルドな風貌がいい感じですね。
【鎌倉殿の13人】北条の敵か味方か…市原隼人が演じる北関東の梟雄・八田知家の生涯を予習
皆さん、悲しい気持ちは解りますが、義経ロスなんて言っている場合ではありません。これからも展開目まぐるしい「鎌倉殿の13人」、ますます目が離せませんね!
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』NHK出版、2022年1月
- 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月